なぜ、すくみ足となるのか分かっていますか。病院のリハビリで線を跨いでいる、声かけのリズムで歩いている。そのリハビリの理由が分からないと、応用的な動作までリハビリが繋がらないし、もっと出来るはずが、出来ないままの状態になります。
すくみ足は、パーキンソン病の方の特有の歩き方です。その名の通り、足がすくんで前に出ない、出そうとすると焦ってしまい転びそうになる、といった歩き方の特徴があります。
このすくみ足はいきなり出るものではなく、歩いている内に徐々に歩幅が小さくなり、最終的にすくんでしまうのです。すくみやすい状況としては、方向転換、疲労、ストレスなどの場面が代表的に上げられます。これは、リハビリの際に注意が必要な事で、頭の内の部分に対して認知的なストレスをかけ過ぎないことです。
パーキンソン病ではない方の場合、運動をするとき、例えは歩き出すときには無意識に脳の中で、足をいつ出す、足の力はどのくらい、足の置く位置はこの辺、どちらの足から出せば良い、今までの歩き方はこうだったな、などの情報を一瞬でまとめて、足が出て歩き始めます。しかし、パーキンソン病の方の場合は、この情報をまとめる機能が低下しており、運動を始めることが難しいのです。つまり、歩き出すのに足が出にくい、焦って足を出そう、更に脳がパニックになる、認知的なストレスがかかる、すくみ足になる、ということです。
ただ、パーキンソン病の方の苦手とする頭の中での情報の処理は、自分から動き出そうとするときに起きるもので、外から入れられた情報に対しては比較的スムーズに情報をまとめることが出来るのです。そのため、リハビリの際に線を跨いで歩くとか、声かけのリズムに合わせて歩くとか、このような外から入れられた情報に合わせて体を動かすことですくみ足を制御して歩行のリハビリが出来ると言うことになります。
この特徴を生かして、そして体の状態に合わせてリハビリを行なうことが重要になります。一人ひとりの体の状態は違うので、ただ、教科書通りのリハビリをしても症状は変わりません。必要なのは専門的にリハビリが出来ることです。
当施設では、一人ひとりのお体に合わせたリハビリを集中的に行ないます。そのため、一日のリハビリの人数を限定しております。リハビリを希望される方は、こちらをクリックするとご予約ページに移動しますので、60分のリハビリを選択して、日時を調整してご予約下さい。リハビリの際は、動きやすい服装でお越し下さい。
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