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パーキンソン病のすくみ足

更新日:2024年12月7日

 パーキンソン病には、安静時振戦(手足が震える)、筋固縮(筋肉がこわばる)、動作緩慢(動きが鈍くなる)、姿勢反射障害(転びやすくなる)の主な症状があります。パーキンソン病の治療に関しては、薬物療法やリハビリテーションと言われています。薬物療法に関しては、しっかりと主治医と相談していくことが最大限重要になります。ここではリハビリテーションについてすこしお話をさせて頂きます。


 パーキンソン病の主な症状のほかに、生活動作で困ることが歩く時にすくみ足、前傾姿勢、小刻み歩行、すり足、加速歩行があります。それを対処するために言われているのが、歩き始めに声かけをする、目印を床につける、大股で歩く、踵から足をつけるなどがあります。声かけや床に印をつけることは環境調整といい、周りの人たちの協力で対応が出来ます。

 大股で歩く、踵から足をつけるといった歩行自体の調整は本人が行うものになります。大股で足を出すように意識すれば小刻み歩行とすり足は改善するし、踵から足をつけるように歩けば、すくみ足も前傾姿勢も加速歩行も改善することは間違いないのです。

 でも、それができないから困っている、と言われます。

 確かにその通りで、どうやったら大股で歩けるのか、踵から足がつけるのか、それが出来るようになるにはどうやったらいいのかを教えて欲しいと相談を受けます。

 それにはいったんリハビリに来て欲しいと言うしかありません。症状は教科書にあいてありますが、その状態には個人差が大きくあります。ここで、こうやったら良いですよと言っても、ほとんどが間違っていたりするわけです。誰かに合わせたやり方をお伝えするよりも、自分に合ったリハビリをうけにきてほしい。それが当施設の望みです。

 そして、リハビリは一度だけで良くなることはありません。リハビリは、自分自身との戦いでもあります。私がお願いした動作練習を続けなければ、それは全くの無意味です。大谷翔平選手も、コーチに言われただけで、あそこまで偉大な選手にはならないでしょう。裏側には血のにじむような努力や練習があったことは間違いないでしょう。

 リハビリで、少しのポイントをお伝えするとすくみ足が良くなる方もいます。でも、自宅でのセルフケア・トレーニングを続けることが大切です。

 もし、あなたが悩んでいましたら、一度、ご相談下さい。

 

 
 
 

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