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介護度をもらえない脳卒中後遺症

執筆者の写真: 大輔 新江大輔 新江

 題名にあるように、脳卒中後遺症でも比較的軽症の方、年齢が若い方など、一定の条件があると介護度がつかず、介護保険によるリハビリが出来ない場合があります。

 今回は、介護度がもらえず自分でリハビリを続けていたけど、なかなか上手くいかず当施設に来た方です。

 脳梗塞を発症して救急搬送、2ヶ月の入院を経て、社会復帰をされました。当初から、麻痺は軽く、自分で歩くことも、生活の動作も問題がなかったそうです。そのため、自宅に退院した時に、介護保険の相談に市役所に行ったそうですが、体の状態から介護度はつかないと言われました。ただ、それは自分の状態が良いからだと、ある意味では納得しました。

 それから、会社に復帰、仕事をしていて些細なことで走ろうとしたら、麻痺側に踏ん張る力がないことを実感、走れなかったそうです。それではいけないと、自分でジムに通い、トレーニングとしてリハビリを行ないました。そこでさらに気がついたのは、麻痺側で片足立ちが出来ないことです。ウエイトを使ったものだけではなく、アクティビティにも積極的に参加して、少しでも良くなろうと努力しました。

 一年ほど経過、それでもまだ走れない、片足立ちは不安定で、どうしたら良いのか悩んでいた時に、当施設を見つけて、すぐに通われたという事です。

 当施設に通われた時には、筋肉はしっかりしている印象です。ストレッチなども行なっていて柔軟性もある、生活の範囲では何も問題になるようなことは確かに無いという状態でした。しかし、立ち姿勢を見ると麻痺側の方が下がり、片足立ちはフラフラして5秒も保てない、走ろうとすると麻痺側の踏ん張りがなく転びそうになる、という状態でした。

 リハビリとして検査をすると麻痺側の体幹が全く使えていないことが明らかになりました。体幹というのは健常者でも分かりにくい部位で、筋力があっても使えていないことが往々にしてあります。そのため、体幹を中心にリハビリを行い、まずは姿勢の変えていきました。反復した機能リハビリにより、少しずつ姿勢が変化し、麻痺側の方も上がってきました。その時点で片足立ちもできるように改善しました。

 まだ、リハビリは途中ですが、これから少しずつ良くなっていきます。

 脳卒中後遺症は諦めないことが大切です。

 同じように介護度がつかず、リハビリが出来ず、悩まれている方がいましたら、ご相談ください。自費リハビリとなりは、誰でもリハビリが出来ます。

 
 
 

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