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執筆者の写真大輔 新江

台風が多くなる季節は気象痛に要注意

 8月に比べるといくらか涼しくなってきているように感じます。それでも残暑が厳しい9月。本日も30度以上になる予報です。そして、9月に入ると台風が多くなる季節です。台風が近づいてくると気温差や気圧差が生じるので体調が悪くなる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 その、気温差や気圧差で生じる関節・筋肉の痛みなどをまとめて気象痛と呼びます。この気象痛は気のせいなのか?自分に気合いが足りないからなのか?心配性だからなのか?年だからなのか?

 実は、気象痛は医学的・科学的に証明されているものです。気象痛を感じる人のほとんどは、耳の中にある器官が敏感に気温や気圧を感じるようです。耳の中で感じ取った気象の変化は交感神経を働かせて、筋肉を固くして、筋肉の凝りが出たり、関節に圧が加わったりすることで痛みを感じるのです。人によっては耳の中の器官が気象の変化を感じないので気象痛が出現しないということになります。

 つまり、気のせいや年のせいでもなく、気持ちせいでもありません。

 ただ、この気象痛のメカニズムについては理解が進んでいるのですが、このメカニズムは実は非常に複雑であり、どこにどのようなことすれば気象痛が収まるのかというのは証明されておりません。そのため、気象痛を感じた場合は、対症療法が主な対応方法になってしまうことも事実です。お薬や湿布、電気治療や運動療法など、体に合ったものを選んでいくことが重要になります。

 リハビリは、関節可動域訓練、筋力増強訓練、バランス訓練、基本・応用動作訓練など、さまざまな手法で体の痛みの解消や柔軟性の向上、筋力増強、姿勢改善、動作修正などを行ないます。気象痛が辛くて何をしてよいのか分からないときには選んで頂きたいと考えております。

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