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執筆者の写真大輔 新江

変わらないことの大切さ。

 月に一回のリハビリの来て下さる方がいらっしゃいます。その方は、詳しくは言えませんが神経難病です。少しずつ悪くなる病気です。病院の主治医からも、これからは悪くなること、良くならないことなど説明は受けているそうです。

 それでも、少しでも今の状態を維持したいということで当施設でリハビリを行なっています。月に一回でも、そのときの体の状態に合わせた濃い内容のリハビリと、自宅での宿題としてセルフケアをお伝えしています。

 前回、来て下さった際に、「前の時と変わらないよ。」と笑顔でおっしゃって下さいました。この「変わらない。」という言葉の意味は、自分としては大変嬉しく感じました。この文章を読まれている方の中には、リハビリをやっていても"良くならない"のでは意味の無いことではなかと思う方もいらっしゃると思います。しかし、神経難病に対してリハビリを行ない、前回と変わらないということは、良くなっているまでは言えないかもしれませんが、悪くなっていないことを意味しています。少なからずリハビリの効果があったと感じております。

 今回の様な変わらないことの大切さは、他者からは分わかりにくい部分かもしれません。しかし、変わらない状態を続けていくことが、良くなることに繋がっていくとも考えられます。このようなリハビリはすぐには効果が感じにくいものです。だからこそ、リハビリを続けていく環境が重要なんだと思います。

 リハビリをご希望の際は、是非、お問い合わせください。

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