10メートルを、10秒で歩けない場合、屋外の歩行が出来ません。
リハビリでは様々な体の機能に対して研究が行なわれています。その中でも、屋外での活動、転倒の危険性を表す研究は多くあります。一番分かりやすいものが10メートル歩行と言われるもので、その名の通り、10メートルを歩いた時間を計測するものです。
10メートルを歩くのに13.5秒以上かかった場合、転倒のリスクが高い状態です。
30秒以上かかる場合は、トイレに行く、お風呂に入る等の普段の日常生活に支障が出てしまう状態です。
屋外活動を考えると、10秒以下で歩けないと安全であると言えません。例えば、横断歩道の信号の間隔は、1メートルを1秒で歩く速度の基準で作られており、言い換えると10メートルを10秒で歩けないと横断歩道は渡りきれないと言うことになります。
実際には、屋外で歩いている高齢者が、信号が変わっても横断歩道内にいることは目にします。当施設の松本市内ではよくあることです、ドライバーの皆さんも心優しく見守っております。そのため、歩けないということは言い過ぎかもしれません。ただ、歩く機能として不十分であると言うことは間違いありません。
では、歩く速度を速めるために何をすれば良いかが問題になります。歩くために歩く練習をするのは少し間違っています。早く歩けない理由が、足腰の筋肉にあれば立ち座りやスクワットがおすすめです。脳卒中などの神経に障害がある場合、単に筋力トレーニングだけではなく、麻痺側をつかう機能訓練が必要になります。
つまり、自分の体に何が足りていないかを確認して、適切な対処をすることが最低限の必要な課題になるわけです。
先に述べた歩行のスピードは一つの指標です。
それを達成するために行なうリハビリは人によっていろいろです。何をしたら良いか分からない場合は、一度ご相談ください。
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