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パーキンソン病のリハビリで大切なこと

9月12日
読了時間: 2分

「早くから、続けて、生活に合った方法を探す」

パーキンソン病では、手足が動かしにくい、歩幅が小さくなる、バランスを崩しやすい、歩き出そうとしても足が出ない、といった症状がみられることがあります。

こうした困りごとに対して、薬による治療とともに大切なのが理学療法・リハビリテーションです。

理学療法は病気そのものを治す治療ではありません。しかし、歩く力やバランス、日常生活での動きやすさを保ち、「動かないことによる体力や筋力の低下」を防ぐ助けになります。

特に大切なのは、症状が軽いうちから、無理のない範囲で続けることです。早い段階から定期的に体を動かし、動作の工夫を身につけておくことで、生活のしやすさを長く保てる可能性があります。


「足がすくむ」ときは、きっかけを使う

歩こうとしているのに一歩目が出ない「すくみ足」は、パーキンソン病の方にとって大きな悩みの一つです。

このとき、「頑張って歩こう」とするだけでは動きにくいことがあります。そこで役立つのが、外からの“きっかけ”です。

たとえば、

  • 床の線や目印をまたぐように歩く

  • 「1、2、1、2」と数えながら歩く

  • 音楽やメトロノームのリズムに合わせる

  • 歩く前に、どちらの足から出すか意識する

といった方法があります。

人によって合う方法は違うため、「自分にはどんなきっかけがあると歩きやすいか」を、理学療法士と一緒に探していくことが大切です。


「大きく動く」ことを意識する

パーキンソン病では、本人は普通に動いているつもりでも、実際には動きが小さくなっていることがあります。

そのため、腕を大きく振る、歩幅を広くする、体をしっかりひねるなど、普段より少し大きく動くことを意識した練習が行われます。

ただし、転倒しないことが最優先です。大きく動く練習は、体の状態に合わせて、安全な環境で行いましょう。


リハビリは「その人らしい生活」を守るためにある

パーキンソン病の症状や生活環境は、一人ひとり異なります。歩き始めやすい足、曲がりやすい方向、疲れやすさ、困っている動作も違います。

だからこそリハビリは、決まった運動をこなすだけのものではありません。

「買い物に行きたい」「家の中を安全に歩きたい」「自分で着替えたい」

そんな日々の希望に合わせて、動き方や環境を工夫していくことが、理学療法の大切な役割です。


※運動やリハビリの内容は、症状や体調によって異なります。始める・変更する際は、主治医や理学療法士など専門職に相談してください。

参考:岡田洋平「パーキンソン病の理学療法 Up to date」『理学療法学』42巻8号、2015年。

 
 
 

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