マッサージ店とリハビリの違い。
- 大輔 新江
- 2月20日
- 読了時間: 3分
当施設でのリハビリをきっかけに膝や腰の痛みが改善した方が、その後「リラクゼーション系のマッサージ店」に切り替えてしまい、痛みが再発したり悪化したケースを複数経験しています。
これには理由があり、「評価に基づく運動療法」と「リラクゼーションマッサージ」では、目的も効果も異なるからです。
なぜ改善後のケアが重要なのか?
例えば腰痛に関しては、再発率が非常に高い疾患であることが複数の研究で示されています。
そして、「治療後に運動療法を継続した場合」、再発回数や再発率が低下する可能性があるという中等度の質のエビデンスも報告されています。
具体的には、運動によって1年〜2年の追跡期間中の再発リスクが有意に低くなったという結果があるのです。
マッサージでは再発予防の評価・修正ができない
リラクゼーション系のマッサージは、
疲労感の軽減
筋緊張の一時的な緩和
リフレッシュ効果
が主な目的です。
痛みが取れた後に「リラクゼーションのみ」に切り替えると、再発に関与する運動機能の評価や修正が行われません。
これは
動作パターンの問題
関節可動域の偏り
筋力のアンバランス
姿勢・重心の崩れ
といった再発のリスク因子を見落とすことを意味します。
評価+運動療法の価値
一方で、医学的ガイドラインやリサーチでは、慢性腰痛や運動器の痛みに対して
評価に基づく運動療法
機能回復を目的とした段階的な運動負荷
身体運動パターンの再教育
が効果的であると示唆されています。
さらに予防の観点では、治療後の運動プログラムは再発を減らす可能性があるというエビデンスもあります。
このことは、痛みの再発防止において、単なるリラクゼーションだけでは不十分である可能性を示しています。
「痛みが減った=治った」ではない
痛みの改善は治療プロセスの一段階であり、身体の機能が完全に正常化したことを意味するわけではありません。
痛みがなくても、
・動きの歪み
・不均等な負担
・筋力や協調性の不足
といった問題が残っていることがあります。これらは再び痛みを引き起こすリスク因子です。
当施設が提案するメンテナンスとは
当施設では、
痛みの原因を評価する
必要な運動や負荷を処方する
再発リスクを減らす管理を行う
という流れで、痛みの改善後も「再発を防ぐ身体への介入」を継続します。
これは単なる「気持ち良さ」や「その場の緩和」ではなく、データと評価に基づく再発予防のアプローチです。
まとめ:再発率を下げるには
✔ 痛みが改善した後こそ、身体機能の評価が必要
✔ 単なるマッサージだけでは再発予防ができない可能性がある
✔ 運動療法を含めた継続管理は、再発率低下につながる可能性がある(エビデンスあり)
✔ 当院はその「評価と再発予防の継続管理」を提供しています
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