リハビリに日数制限がある理由
- 大輔 新江
- 1月11日
- 読了時間: 2分
医療のリハビリに日数制限がある理由は、主に日本の医療制度(診療報酬制度)の考え方によるものです。感情論ではなく「制度設計上の理由」があります。
① 医療保険は「回復期まで」を想定しているから
医療保険で行うリハビリは、
急性期〜回復期
「機能が改善する可能性が高い期間」
に重点を置く、という考え方で設計されています。
そのため
👉 一定期間を過ぎると「改善が頭打ちになる」と制度上みなされる
👉 それ以降は「医療」ではなく「生活支援・維持」の領域と判断されます。
② 診療報酬(国が決めるルール)で上限が決まっている
リハビリの日数制限は、医師や病院の判断ではなく、
厚生労働省が定める
診療報酬点数表
によって決められています。
例:
脳卒中:原則180日
運動器疾患:原則150日
呼吸器・心大血管:90日 など
👉 医師が「まだ必要」と思っても、保険では算定できないケースが多い。
③ 医療費抑制という国の事情
日本は世界でもトップクラスの高齢社会です。
医療費は年々増加
リハビリは「長期化しやすい医療」
そのため国としては、
無期限に医療保険でリハビリを行うことは難しい
一定期間で区切り、次の制度(介護保険など)へ移行させる
という仕組みを取っています。
④ 「維持期=介護保険」という考え方
制度上は、
改善を目指す → 医療保険
機能を維持・生活を支える → 介護保険
と役割分担されています。
しかし実際には、
介護保険は 回数・時間が少ない
積極的な機能回復リハビリは難しい
というギャップが生まれています。
⑤ 日数制限 =「これ以上良くならない」ではない
ここが最も誤解されやすい点です。
日数制限は、
✕ 医学的に改善しない
✕ 回復の可能性がない
という意味ではありません。
あくまで
👉 「保険制度上、ここまでしかカバーできない」という線引きです。
実際には、発症から1年以上経っても適切なリハビリで機能が改善する例は多数あります。
⑥ だから「自費リハビリ」という選択肢が生まれた
医療・介護保険の隙間を埋める形で、
日数・回数の制限がない
目標に合わせた個別リハビリ
を提供するのが自費リハビリです。
これは
医療の否定でも
介護の代替でもなく
👉 制度では対応しきれないニーズへの補完です。
まとめ
日数制限は「医学的限界」ではない
国の医療制度・財政上のルール
改善の可能性があっても保険では続けられない
その受け皿として自費リハビリが存在する
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