朝、体が動かない…パーキンソン病でよくある「起きてすぐの動きにくさ」
- 大輔 新江
- 15 時間前
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パーキンソン病の方からよく聞くのが、「朝起きたときに体が動かない」「最初の一歩が出ない」という症状です。これは珍しいことではなく、多くの患者さんにみられる症状です。
なぜ朝は動きにくいのか
パーキンソン病では、脳内のドパミンという神経伝達物質が不足することで、動きにくさが起こります。夜間は薬の効果が切れてしまうため、朝起きたときには体内のドパミンが少ない状態になっています。
この状態を「モーニングオフ(morning off)」と呼びます。研究では、パーキンソン病の患者さんの約60%以上が朝の動きにくさを経験すると報告されています。(Global Parkinson's Disease Survey, 2015)
朝の動きにくさを改善する3つの方法
① 起きる前にベッドの中で体を動かす
いきなり起き上がろうとすると体が動きません。まずはベッドの中で軽く体を動かすことが大切です。
例
・足首を動かす・膝の曲げ伸ばし・体を左右にゆっくり回す
体を少しずつ動かすことで、筋肉と神経が目覚めて動きやすくなります。
② 「大きく動く」を意識する
パーキンソン病では、動きが小さくなりやすい特徴があります。
そのため
・大きく手を振る・大きく足を出す
など、意識して大きく動くことが大切です。
この考え方は、パーキンソン病のリハビリとして世界的に知られるLSVT BIGという方法でも使われています。
③ リズムを使う
パーキンソン病では、リズムがあると動きやすくなることが分かっています。
例えば
・「1、2、1、2」と声に出す・音楽に合わせて歩く
このような外からのリズム刺激は、歩行や動作の開始を助けることが研究で示されています。
(Nieuwboer et al., 2007)
薬の調整で改善することも
朝の動きにくさが強い場合は、
・薬の飲むタイミング・長時間作用型の薬
などの調整で改善する場合もあります。
症状が強い場合は、主治医に相談することも大切です。
朝の動きにくさは改善できる可能性があります
「朝は動けないから仕方ない」と思われがちですが、
・リハビリ・運動・生活の工夫
によって、動きやすさが改善する可能性があります。
パーキンソン病の症状は、適切なリハビリで変化することが多い病気です。
朝の動きにくさで困っている方は、無理をせず、専門家に相談してみてください。
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