top of page
検索

歩くことから始めない歩行練習

「歩き方がおかしいから、とにかく歩きましょう。」


 脳卒中片麻痺のリハビリでは、この考え方だけでは十分ではありません。

 実は、歩行を安定させるために最も重要なのは立脚期です。立脚期とは、足が地面について体重を支えている時間のこと。この時間が確保できないと、・足がすぐ離れてしまう・体が左右に大きく揺れる・健側に頼った歩き方になる・歩行速度や持久力も伸びにくくなります。では、立脚期を安定させるには何が必要でしょうか?


 答えは骨盤帯の安定性です。

 骨盤帯は体幹と下肢をつなぐ土台です。片脚で体重を支える瞬間に骨盤が安定すると、股関節周囲筋(特に中殿筋など)が効率よく働き、重心を安全に支えられるようになります。

逆に骨盤帯が不安定なまま歩行練習を繰り返すと、代償動作が強くなり、歩行パターンが固定されやすくなります。


 そのため、当施設では✔ 骨盤帯・体幹の安定性を評価✔ 片脚支持を支える筋活動を引き出す✔ その上で立脚期を意識した歩行練習という流れを大切にしています。

「歩く練習」ではなく、「歩ける体をつくる練習」。

これが歩行能力の改善への近道です。


【エビデンス】・脳卒中後の歩行能力は、立脚期の荷重能力や片脚支持時間と強く関連することが報告されています(Balasubramanian CK, Bowden MG, Neptune RR, Kautz SA. Journal of Biomechanics. 2007)。・体幹・骨盤帯の安定性は歩行速度、バランス能力、歩行の対称性に関連し、体幹トレーニングを併用することで歩行能力の改善が期待できることがシステマティックレビューでも示されています(Pollock A, Baer G, Campbell P, et al. Cochrane Database of Systematic Reviews. 2021)。

 
 
 

最新記事

すべて表示
「姿勢を治せば痛みは治る」は本当?科学的根拠から考える

「姿勢が悪いから腰痛になっています。」 「猫背を治せば肩こりはなくなります。」 「骨盤の歪みを整えれば痛みは改善します。」 このような説明を受けたことがある方も多いのではないでしょうか。しかし、現在の医学・リハビリテーションの研究では、「姿勢を整えるだけで痛みが改善する」という考えを裏付ける十分な科学的根拠はありません。 「姿勢が悪い=痛い」は成り立たない  もし姿勢が痛みの原因なら、猫背の人は全

 
 
 
腰痛がストレッチだけで改善しない理由とは?

「腰が痛いからストレッチをしている。」「YouTubeを見ながら体操を続けている。」 それでも腰痛が改善しない…。 このような経験はありませんか? 実は、慢性腰痛は腰だけに原因があるとは限りません。 まずは自宅でできるセルフケアを試してみましょう 腰痛の原因は人によって異なるため、症状に合わせたセルフケアが大切です。 ✅ 歩いていると腰が痛くなる方→ お尻や股関節周囲のストレッチ ✅ 朝起きる時に

 
 
 
10年後も歩き続けるために

「最近、長く歩くと膝が痛い」 「歩くと腰が重だるくなる」 「以前より歩く距離が短くなった」  そんな悩みを抱えている方は少なくありません。多くの方は痛みがある場所に原因があると考えます。しかし、実際には膝や腰だけではなく「歩き方」が影響していることがあります。歩くという動作は、全身の関節や筋肉が連携して行われています。  特に重要なのが股関節です。股関節が硬くなると足が前へ出にくくなり、歩幅が小さ

 
 
 

コメント


​あなたの“もっと”を叶えたい

自費リハビリ『となり』

営業日 :毎日営業

営業時間:7:00~21:00

電話  :080-6451-8603

Eメール :rihatonari@gmail.com

住所  :松本市出川町6-8、うすいクリニックさま隣

​     南松本駅より徒歩13分、お車5分

bottom of page