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腰痛と筋肉の関係。腰を支える「多裂筋」に注目したい理由

3 日前
読了時間: 3分

「腰が痛いから、腰の筋肉をほぐす」

腰痛に対して、このようなケアを受けている方も多いのではないでしょうか。

もちろん、筋肉へのアプローチによって痛みが軽減することはあります。しかし、腰痛を考えるうえで大切なのは、筋肉をほぐすことだけではありません。

今回は、2026年に発表された最新の研究をもとに、腰を支える筋肉とリハビリの重要性について解説します。


■ 最新研究で注目された「腰の筋肉」

2026年9月、国立長寿医療研究センターの研究グループが、腰部脊柱管狭窄症と筋肉量の関係について発表しました。

この研究では、腰部脊柱管狭窄症の手術を受けた373人を対象に、筋肉量や体幹の筋肉の状態を調査しました。

その結果、腰椎変性すべり症の患者では、四肢の筋肉量が少ないことや、腰部の多裂筋の面積が小さいことなどが関連していました。

多裂筋とは、背骨の近くに位置し、脊柱の安定性に関わる重要な筋肉です。

今回の研究からは、加齢に伴う筋肉量の減少が、腰椎変性すべり症の発生に関係している可能性が示されました。

ただし、これは特定の疾患を対象とした研究であり、筋肉量の減少が腰痛全般の直接的な原因になると証明されたわけではありません。

参考:国立長寿医療研究センター「加齢による骨格筋減少の腰椎変性すべり症に対する手術への影響を明らかにしました」


■ 腰の筋肉は、ほぐすだけでよいのでしょうか?

腰痛があると、硬くなった筋肉をほぐすことに意識が向きがちです。

しかし、筋肉には柔軟性だけでなく、身体を支え、動作を安定させる役割もあります。

例えば、立ち上がる、歩く、前かがみになるといった動作では、腰部だけでなく、股関節や骨盤周囲の筋肉も働きます。

そのため、腰痛に対しては、筋肉の硬さだけでなく、筋力や関節の動き、身体の使い方などを総合的に評価することが重要です。

筋肉が硬いからといって、必ずしもその筋肉が痛みの原因とは限りません。

また、筋肉をほぐすことだけで、筋力や身体を支える能力が十分に改善するわけでもありません。


■ 腰痛のリハビリで大切なのは、身体の機能を取り戻すこと

腰痛に対するリハビリでは、痛みの状態や原因として考えられる要因を評価し、一人ひとりに合った方法を選択することが大切です。

例えば、次のような点を確認します。

・腰部や股関節の関節可動域・体幹や股関節周囲の筋力・立ち上がりや歩行などの動作・日常生活で痛みが出る状況・運動に対する耐久性や身体機能

そのうえで、必要に応じて筋肉へのアプローチや運動療法を組み合わせます。

重要なのは、単に筋肉を柔らかくすることではなく、日常生活に必要な身体機能を改善することです。

なお、すべての腰痛に同じ運動が適しているわけではありません。症状や身体の状態に合わせて内容を調整する必要があります。


■ 腰痛を繰り返している方へ

腰痛が長引いている方や、何度も痛みを繰り返している方は、筋肉をほぐすだけのケアになっていないか、一度考えてみてください。

痛みのある場所だけでなく、筋力や関節の動き、歩行や立ち上がりなどの動作まで確認することで、必要なアプローチが見えてくる場合があります。

「自費リハビリとなり」では、理学療法士の視点から身体の状態を評価し、一人ひとりの目標に合わせたリハビリを大切にしています。

腰痛があるからといって、年齢や痛みを理由に、やりたいことを諦める必要はありません。

今の身体の状態を知り、必要なケアや運動に取り組むことが、これからの生活を考える第一歩になります。


腰痛を繰り返している方、痛みがなかなか改善しない方は、身体の状態を見直してみませんか?

 
 
 

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